紅葉錦織!・・・・海谷・駒ヶ岳~鋸岳
海谷・駒ヶ岳から鋸岳に行って来ました。
以前から行って見たいと思っていた海谷山塊、ただここは標高がそれほど高くなく海も近いので夏は高温多湿でアブ・ブヨそして蛇も多いと聞きます。ブナ林の山でもあるので行くなら紅葉の時と思っていました。
本当は前日に行くつもりだったのですが、高速に乗ってすぐ猛烈な睡魔に襲われ群馬でダウン、「上州武尊山」に登り、下山後に海谷の登山口「三峡パーク」まで入って車中泊しました。
三峡パーク、後ろの岩壁は千丈ヶ岳
海谷の山はどの山も急峻な岩壁で囲まれ登山道がある山もほんの1部分、どの登山道も鎖場・トラロープ・梯子の連続みたいです。
三峡パークの駐車場を6:10にスタートしました。
「日本海も目の前です。」
駒ヶ岳
「駒ヶ岳は台形のような形の山、四方が岩壁で囲まれていて、近づいても「どこ登るんだろう?」って感じです。 ただ岩壁は紅葉が色付ききれいです。」
少し林道を歩いて登山道に入ります。
「予想通り駒ヶ岳の登りは梯子・鎖・トラロープの連続でした。台形状の山頂部に出るまでは半分以上が梯子・鎖・トラロープ、特にトラロープが多い、雨上がりなどはあまり登りたくないですね。」
急峻な部分を登り終え上の平らな部分に出るとビックリするぐらい見事なブナ林が広がっていました。
「平らな山頂部は大きな木のブナ林が広がっていました。」
「まだ朝で日が当たっていないのできれいに写っていませんが(写真を撮るのが下手なのが一番ですが・・)、きれいに紅葉しています。」
「ここのブナ林のすごいのは、どの木も太くて大きい所に、「将来の巨木」のブナの幼木がたくさん育って密生していること、なので今は前も上も周りすべてが黄色です。」
「奥多摩や丹沢など東京近郊にもブナ林はあるけど、幼木があまり育ってなく貧弱に見えます。やっぱりブナ林は東北や新潟・北陸に限ります。」
「山頂に近づいて行くと日が当たってきました。」
「お~!、日が当たると一気に紅葉が輝き出しました。」
そして7:45に駒ヶ岳山頂に着きました。
駒ヶ岳の山頂は背の低い紅葉したブナの木に囲まれた平らな山頂、木が高くないので展望は良いです。
雨飾山
次に登る鬼ヶ面岳、左側の薄っすらと見える丸い山は焼山
北ア・鹿島槍、五龍岳、左奥に槍ヶ岳
「海谷全体がまさに紅葉真っ盛り真っ赤です。雨飾山や焼山は逆光で見づらいですが、雨飾や焼山の斜面も真っ赤です。 ベストタイミングで来たみたいです。」
山頂は快晴無風の秋山日和、周りの山はすべて紅葉で真っ赤、北アや日本海もきれいに見えています。
「すごいな~!」 って言葉と溜息しか出ません。
ここで20分ほど休憩して鬼ヶ面山を目指しました。
今下って来た駒ヶ岳
「駒ヶ岳も紅葉で真っ赤です。」
鬼ヶ面山への登山道も鎖・トラロープへの連続でした。
特に鬼ヶ面山の手前にある小ピークの下りの鎖場は、周りに木が生えているのでそれほど高度感はなく長さもないのですが、北アのどのキレットよりもいやらしかったです。
中間の小ピークの鎖場の上から見下ろす
「稜線の下も真っ赤です。」
いやらしい鎖場のある小ピーク
鬼ヶ面山は西側を巻いて登りません。鬼ヶ面山を巻いてすぐにある小ピークに立ちます。
鬼ヶ面山
鋸岳、バックは火打・焼山・金山
鋸岳への登山道も梯子・鎖・トラロープの連続、特に鋸岳に登る途中にある梯子はスリル満点、西側の側壁に掛けられ高度感抜群でほぼ垂直、しかも錆びてる(笑)。登りは良いけど下りは緊張しそうです。
「鬼ヶ面山から鋸岳への稜線も紅葉真っ盛り!」
鬼ヶ面山
鋸岳
鋸岳山頂に10:10に着きました。
鋸岳は四方を岩壁に囲まれていますが山頂は狭いけど平らです。山頂には「鋸岳」と言う標識もなく、さえぎる物も何もなく展望は最高です。
天気は風もない快晴の秋晴れの最高の休憩コンディション、周りはすべて紅葉真っ盛りで北アや日本海がきれいに見えています。
「すごいな~!」
って言葉と 「ハァ」 って溜息しか出ません。そして見ていると自然と笑い顔になっちゃいます。
しばらく人が登って来る気配もなく、山頂は独り占めでここでゆっくり休憩を取りました。
雨飾山
北ア・白馬岳と眼下に雨飾山荘
「雨飾山は何度か登っているけどすべて小谷温泉側から、「雨飾山荘」側からも登ってみたいです。」
焼山と金山
「雨飾山~金山~焼山の稜線も紅葉で真っ赤です。 以前雨飾から妙高へ縦走した時は高谷池が紅葉の時で樹林の紅葉にはまだ早い時期でした。樹林帯が紅葉した時にまた縦走したいですね。」
鬼ヶ面山
「海谷のすぐ北側はもう日本海です。」
北ア・鹿島槍~白馬岳~朝日岳
「溜息しかでないような紅葉そして景色、1時間ぐらいボケ~と景色を眺めて(見惚れて)いました。」
1時間ほど休憩して戻ります。帰りは鬼ヶ面山の手前から海谷渓谷経由で戻ります。
「鋸岳から雨飾山へ向かう登山道はいきなりロープを持っての岩場の下りで始まります。眼下に雨飾山荘が見えています。」
海谷渓谷へは紅葉したブナ林の中を下って行きます。
「渓谷への下りもブナの紅葉真っ盛りでした。」
「まるで周りの空気が黄色くなったようなブナのトンネルの中を下って行きます。」
「直径1mを超すようなブナの巨木も何本もありました。」
渓谷付近の紅葉はこれからが本番と言った感じでまだ緑が多いです。
「何度かジャブジャブと渡渉しながら河原を下って行きます。」
駐車場の正面の見えた千丈ヶ岳
13:45に駐車場に戻りました。帰りに「道の駅 小谷」にある「深山の湯」に入って白馬で食事をして帰りました。
帰り道、国道から見た駒ヶ岳
「海谷の紅葉すごかった~! 期待はしていたのですが、期待をはるかに上回るすごい紅葉でした。」
「また海谷のすぐ南側にある雨飾・金山・焼山の紅葉もすごかったです。」
「いつか紅葉の時に海谷から雨飾へ行って見たいし、以前歩いた雨飾から妙高も今回のような樹林が紅葉したときにまた歩いてみたいですね。」
以前から海谷の南側の妙高・火打・戸隠一帯は紅葉の時期お気に入りの場所だけど、この海谷も超気に入りました。 きっとまた行くと思います。いや行きます!
登山道は梯子・鎖・トラロープの連続です。特にトラロープが多いので雨上がりなどはあまり登りたくないですね。
また海谷渓谷沿いの歩きも何度か渡渉するので増水時は気をつけないと危ないですね。特に三峡パークに上がる登山道の手前は増水すると渡れないでしょうね。
三峡パーク(6:10)~駒ヶ岳(7:45~8:05)~鬼ヶ面山の隣の小ピーク(10分休憩)~ 鋸岳(10:05~11:10)~海谷渓谷(12:20)~三峡パーク(13:45)
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コメント
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すんばらしい紅葉ですね~。しかも山が近い!
それにどの山も、燃えるような紅葉ですね。
いやはや、すごい!
さすが、いいトコ歩かれてますねぇ。
トラロープやハシゴの連続する道は、なかなか緊張しそうですが。
お天気続きの紅葉時期が、狙い目ですね♪
投稿: まきchin | 2012年10月31日 (水) 00時56分
まきchinさん
コメントありがとうございます。
ここ紅葉の時超お勧めです。
ブナの紅葉もすごいけど、岩壁を彩る赤も良いです。
今回は三峡パークから周回したけど、雨飾山荘に抜けるのも良さそうです。
またすぐ近くの糸魚川にはキトキト寿司もあるし、また吉川鮮魚店行ったことありますか、なければここもお勧めです。
投稿: IK | 2012年10月31日 (水) 20時03分