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北ア・白馬岳~鑓温泉

  日帰りで白馬に行ってきました。

  週末は毎年恒例の白馬の知人の所で大バーベキュー大会があります。今回もそれに参加して天気の良いどちらかに日帰りで白馬岳に登ることにしました。

 
  白馬の駐車場を4時半に起きると雲ってはいるものの山は見えています。見えているならと猿倉から大雪渓を登って白馬岳に登ることにして猿倉に入りました。
      
 (大雪渓は毎年のように落石事故があって何人も死亡者が出ている日本一危険な登山コース、上部に雲があって視界が悪いようなら登る気はしません。その場合は栂池から登るつもりでした。)

 猿倉を5:15に出発して林道から登山道に入り大雪渓に向かいます。

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  大雪渓の入口

 
  「さあ、落石危険地帯に突入です。」

 

 

 

 

   

   
   
雪渓の上は涼しくて気持ち良いのですがどこから落石が来てもおかしくない場所。前方・左右をキョロキョロ見ながら休まずに一気に登ります。

 雪渓を一気に登りきってすぐにある大きな岩の下にいる落石監視員?の人と少し話をしてさらに進みます。
 (落石監視員?のいる場所は大きな岩の下なので落石は防げますが、落石が起きても見える場所じゃないので監視することはできません。雪渓が終わって登山道に入る付近は水が流れているので休みたくなる場所、ただこの付近は落石の特に多い場所なのでせいぜい「この付近は落石が多いですから休まないで登ってくださ~い」と言うぐらいですね。)

 葱平まで来てようやく休憩しました。(葱平も杓子岳の斜面が大崩落すれば落石がありそうです)

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 大雪渓を見下ろす

 

 

 

 

 

 

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  高妻山・戸隠山

 

 

 

 

 

 

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  落石の最多発地帯の杓子岳、
 常に小さい落石が起きています。

 

 

 

 

   

    葱平で休んでいたら稜線から雲が一気に下りて来て、たちまち視界が悪くなり始めました。
 1時間チョット早く雲が下りて来ていたら大雪渓が登らなかったと思います。危ないところでした。
 
(雪渓を登っている途中で雲が出て視界が悪くなったらもっとスピードをアップして一気に登るでしょうが、まだ白馬尻付近だったら引き返して鑓温泉からにしてました。)

  あっという間に雲に包まれ乳白色の世界になってしまいました。葱平で10分ほど休んだ後、ここからはスピードを落としてお花畑の中を登ります。花のピークは過ぎていますがまだ花は多いです。

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   稜線が近づくと霧雨も降りだし風も強くなってきました。

 そして7時50分に山頂に着きました。わかってはいたものの予想通り展望なし・霧雨・強風でした・・・。

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  白馬岳山頂

 

 

 

 

 

  7月の連休に続いての山頂は、霧雨・強風・乳白色そして誰もいない寂しい山頂でした。  

 写真だけ撮ってトットと小屋まで下り、小屋の影で10分ほど休憩して白馬鑓を目指します。
 白馬鑓を越えて稜線を離れれば風だけは弱くなりそうなのでトットと進みます。

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   白馬鑓ヶ岳を越えて稜線を離れると予想通り風は弱まり、そして意外にもすぐ雲の下になりました。

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 稜線から離れると意外にもすぐ雲の下に出て、眼下に白馬村が見下ろせました。

 

 

 

 

 

 

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  稜線を見上げる  

 

 

 

 

  

 

 

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 チングルマの果穂

 「何か良いですよね、花より好きかも?」 

 

 

 

 

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   白馬鑓温泉小屋

 

 

 

 

 

 

  白馬鑓温泉小屋に10:05に着きました。

  そしてお待ちかねの・・・   

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  ビールを飲みながら1時間ぐらいのんびりして    、そして「また汗を掻くのか~」 、 と後ろ髪を引かれる思いで猿倉に向けて出発しました。

   鑓温泉からは「小日向ノコル」まではダラダラとトラバース気味に進み、コルからは意外に石がゴロゴロしていて歩きづらい登山道を猿倉に12:40に着きました。

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 「小日向ノコル」に向かうトラバース道

 

 

 

 

 

 

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 今回は天気があまり良くないことはわかっていたのでこんなもんでしょ、雨は霧雨程度でまた温泉で降られなかっただけでも良かったです。

 鑓温泉はやっぱり良いですね、次回は妙高などがきれいに見えるときに温泉・ビールと行きたいです。

 
 夏の大雪渓は涼しいし上部のお花畑はきれいだし良いコースなんですが、やっぱり毎年のように起きる落石事故や雪渓の上に無数にある落ちてきた石を見ると怖いです。
 特に杓子岳の斜面はいつも崩れていてまたいつ大きな崩壊が起きても不思議じゃないです。

 きれいに晴れて雲がなく上部がきれいに見えているときじゃないと登る気がしません。
   
 登っていても足元より前方や左右が気になってキョロキョロ見回しながら早く通過しようと足早になってしまいます。

 

 次回夏に来る時はテント場にテントを張った後に下りて来てお花畑を見ようかなとも思っています。

 
    
  白馬岳から祖母谷温泉に下る長い尾根も行って見たいですね。

 

 

 

 

 

   猿倉(5:15)~大雪渓~白馬岳(7:50)~白馬山荘(7:55~8:05)~白馬鑓ヶ岳(9:10)~鑓温泉小屋(10:05~11:00)~猿倉(12:40)

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登山」カテゴリの記事

コメント

相変わらずのすごい即効歩きですね!
そうなんです~♪
とっても恐いから、未だに大雪渓経験なし!です(笑)

この盆休みは、台風一過とならなかったようで。。。

こちらは、天気予報が外れてラッキーでした^-^

あと、数時間で小樽出航~♪でっす^-^

えええ、、これ日帰りで歩いたんですか・・・
ほんっとIKさん すごすぎますよ。

みいさん


 コメントありがとうございます。

 大雪渓は3年ぶりでした。
 登っている途中から稜線に雲が出始めたのと、杓子岳のいつもパラパラと崩れている斜面が見え始めるとだんだん足早になってしまいました。

 やっぱり怖いのでもう登らなくていいやと思っています。次回花のシーズンに稜線にテントを張ってお花畑まで下りて来ようと思っています。

 

 

  mimiさん


 コメントありがとうございます。


 大雪渓は数年ぶりだったのですが、あの雪渓上にある無数の落石やいつもパラパラと崩れている杓子の斜面を見ると、自然に足早になって早く通過しようとなっちゃいます。


 夏は涼しいし上部はお花畑で良いコースなんですが、チョット怖すぎますね。今ではもう登らなくていいやって気になっています。


 先日は稜線はずっと雲の中・強風・霧雨だったので、頭の中は早く稜線を通過して温泉ビールしかありませんでした。

 

 

うへぇ~、またしてもですか。。。
いくら日帰り装備が軽くても、ここまでできましぇん。

鑓温泉かぁ、またいつか行きたいな。

こんにちは。
え!
このコース日帰りですかあ?
2時間半で山頂までって・・・トレランなんですか?
IKさん忍者だと思う。
私は大雪渓、けっこう天気悪い時に登りました。今思うと危険ですねえ。たしかに「バラバラ」音がするたびに怖かったかも。

IKさんの「日帰り」にはもうあまり驚かないことにします。。。(^^;

さておき、大雪渓、やっぱり怖いですね。
数年前に登った時も、直前に落石で人が亡くなってましたし。
ここはあまり登りたくないですよね。。。でもお花畑には惹かれる。。。

チングルマのふわふわ、私も大好きです♪
朝露がついてキラキラしてるところとか、逆光に綿毛が輝いてるところとか。
ステキですよね~

  茶柱さん


 コメントありがとうございます。

 今回は午後から雷の予報が出ていたし稜線はずっと雲の中で霧雨だったので、とにかく鑓温泉まではチャッチャカ歩いちゃいました。

 久しぶりの鑓温泉だったのですが、良いですね~。
 白馬に登る途中とか下る途中だと中途半端な場所なので、なかなか泊まることはない場所ですが、ここでキャンプしてのんびりも良いですね~。
 今週末はやっぱり野天に入りに行ってきます。

 

 chocoさん


 コメントありがとうございます。


 いえいえ走ってはいないですよ。トレランは嫌いじゃないですが、冬場に自宅近郊の筑波山や奥多摩でしかしないです。

 大雪渓は夏は良いコースなんですがね~、あの頻発する落石を見ちゃうととてものんびり登る気がしません。
 正直もういいかなって気がしています。

 栂池のロープウエイが夏場もっと早くから動いてくれれば助かるんですけどね~。

 


  

   まきchinさん


 コメントありがとうございます。


 夏の大雪渓ルートは涼しいし花は多いし良いコースなんですけどね~、あれだけ事故が多いとやっぱり足が遠のきますね。
 今回も登り始める前に稜線は雲がかかり始めていたので、雲の高度が下がらないうちにと急ぎました。
 葱平に着いた時に一気に雲が下りて来たので、ギリギリでした。

 今回3年ぶりに登ったのですが、正直「もういいや!」って思ちゃいました。
 ただ上部のお花畑は7月後半のシーズンにまた来たいので、山頂から往復しようと思っています。
 


 
 

白馬の大雪渓コースの最近の状況が気になっていたのですが 
やっぱり 一般登山者には登れそうにありませんね。

日帰りで白馬登山が出来るなんて考えた事もありませんでした。びっくり!
ところで その速さで歩いて 靴の中の足 痛くなりませんか?

相変わらず、やっつけてますね~~

こちらは、南ア突入しました!


常に、IKさんの亡霊が俺の前を歩いてた・・・カンベンして下さいよ~~~

さすがに、怖くて塩見には行くきなしでしたが・・・^^
でも!あの蝙蝠の稜線は見ると行きたくなりました。


  ニコさん


 コメントありがとうございます。

 当日7月後半の花のシーズンほどじゃないけど、かなりの人が登っていました。
 ただ僕がほぼ安全地帯の葱平に着いた時後続はまだ雪渓の中間部、その時は上部は雲に覆われてしまいました。
 そんな中は登りたくないですね。実際一番落石が多い杓子岳の斜面はひっきりなしに小さい落石が起きていました。

 ニコさんのようにお客さんを連れては行く場所じゃないような気がします。僕の知り合いのガイドには大雪渓は連れて行かないという人もいます。
 落石はどんなに気をつけても避けようがないですからね。

 昔クライミングをやっていたとき、落石が起きたら落石から目を離さず最後はへばりついて祈れ!って言われたけど、岩壁の中だと上さえ気をつけてれば良いけど、大雪渓じゃあ前方左右を気をつけなくちゃいけない。
 正直言って無理でしょ!


 日帰り山行の時はトレランシューズを履いているのですが、初めは長い下るだと痛くなったときがあったのですが、インソールを使うようになってから痛くなることがなくなりました。 
 たまたまそのインソールが足にあっていたのだと思います。

 

  相棒さん


 コメントどうも~。

 直前に天気予報がチョット回復したので予定通り北アに行ったのかなと思っていました。

 たしか南ア南部は初めてですよね。南ア南部は北アに比べて地味だけど、人は少ないし大きいし良いでしょ。

 塩見も遠いけど良いですよ~。

 

そーですよね、そーですよ。
その速さ、トレランシューズでチャッチャカ登ってるIKさんの姿が目に浮かびます。
下りもスタコラサッサと。
山靴じゃいくらなんでも無理?
いやIKさんならどんな靴でも・・・

さて私、中級山岳のかなり軟弱コースから始めようとしています。
とりあえずは今持ってるトレランシューズでいいかなと思っているのですが、続けるようなら靴を買おうかと。

そこでお聞きします。ローカットのアッパー硬めトレッキングシューズってどーなんでしょう?メレルとかスカルパとか。
だったらトレランシューズでいいんすかね。
しばらくは下りの筋肉が無いから、やはりミッドカットの方がいいのかなぁ・・?

  884Rさん


 コメントありがとうございます。


 884Rさんはチャリで基礎体力は充分あると思うので、トレランシューズで良いんじゃないですか。
 ただ最近のトレランシューズはレース向けに底が柔らかい物が多いので底が固めの物がお勧めです。
 ただ行ってみて足底が疲れるようならローカットのトレッキングシューズにすれば良いと思います。

 僕の場合トレランのレースに出たり走ったりはしないので底が固めで比較的しっかり作ってある「モントレイルのATプラス」を日帰り山行用に、テント山行はミドルカットのNFのを使っています。

 


 

IKさん、アドバイス大変参考になりました。
普通のトレランシューズより、全体的にもう少し剛性があった方が良いような気がします。
どーもありがとうございます。

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