裏越後三山縦走・・・・1日目
今年の紅葉の時期一番の目標だった裏越後三山縦走、なかなか2日間のマークに恵まれず、もう稜線は落葉して麓まで紅葉が下りて来ている時期になってやっと行ってきました。
「1日目・・・銀山平~荒沢岳~兎岳~中ノ岳~中ノ岳避難小屋」
前夜銀山平の登山口で車中泊、5時に起きるとなんと土砂降り、天気は回復傾向なので出発を遅らせて再び寝袋の中に。
6時半に起きると止んでいたので朝飯を食べて7時に出発しました。ただ周りは濃い乳白色のガスの中です。
「天気は回復傾向にあるものの、どうも荒沢岳山頂に着くころはまだガスは晴れそうにありません。チョットショック!」
「ただ登山口からいきなり紅葉の中登って行きます。」
周りが色付いてきましたよ~
「おっ!」
「お~! 真っ赤です。」
ガスっていて鮮やかではないですが、すごいです。
「雲の中なので鮮やかさはないのですが、紅葉真っ盛り!」
「これで晴れていたらもっとすごいのになぁ、明日の下山時に期待です。 ただ雨に濡れてしっとりした雰囲気の紅葉もなかなかです。」
長~く続く鎖場・梯子もガスの中でした。
「本当なら高度感のある中、股下に銀山平の紅葉を見下ろしながら登れるのになぁ。」
と思いながら乳白色の中登って行くと「前嵓」に到着しました。ここからは傾斜も落ちて細い尾根上を登って行きます。
山頂直下になってようやくガスが薄くなってきました。そして東側から視界が開けてきました。
山頂直下から荒沢岳山頂
やっとガスが薄くなってきました。
そして9時45分に山頂到着です。
荒沢岳山頂
「予想通りやっぱり山頂はガスの中でした、残念!」
山頂から登って来た尾根を見下ろす
「東側は雲が薄くなってきたけど西側は雲の中、やっぱり西側の越後駒や中ノ岳が見たかったですね~。」
山頂はやっぱり雲の中、何にも見えないし出発も1時間遅れていたので15分ほど休んで出発しました。
「いよいよ稜線の兎岳までの稜線歩きです。ただ稜線の兎岳より荒沢岳の方が高いので、稜線に向かって登っていくという感じではありません。
歩き始めると予想していたより草刈をしっかりされて登山道ははっきりしていて見た目は普通の登山道です。また短い間隔で木に標識もつけられていました。」
この標識が短い間隔でつけられていました。
荒沢岳からの下りの途中から灰吹山
灰吹山に着くころから部分的に青空が見え始め、東側がかなり視界が開けてきました。
灰吹山から荒沢岳
灰吹山から灰ノ又山への稜線
灰ノ又山山頂直下の小さな湿原
そして灰ノ又山に11時過ぎに着きました。灰ノ又山まで来るとかなり展望が開けてきました。
灰ノ又山山頂から平ヶ岳・燧ヶ岳
荒沢岳
灰ノ又山からその先の源倉山、稜線の兎岳はまだ雲の中です。
源倉山を過ぎると稜線上唯一の水場のある鞍部に着きます。ここで明日駒ノ小屋まで(今日の夜・明日の朝そして飲み水)の補給をします。
源倉山の先の水場のある鞍部
水場の標識と水場
水量もしっかりあります。
そして水場の先の稜線手前の最後のピークの巻倉山でついに一気に晴れ稜線の山が見えました。
「やっと稜線が姿を見せてくれました。」
「さすがに稜線は紅葉は終わっていましたが、青空の下バッチリです。できれば荒沢岳から見たかったですが、見えて良かった~。 中ノ岳が大きいですね」
越後駒ヶ岳と中ノ岳
兎岳
越後駒ヶ岳
中ノ岳
「でかい!」
そして最後に笹原の登山道を登って1時過ぎに兎岳に着きました。
兎岳山頂から中ノ岳・越後駒ヶ岳
歩いて来た稜線と荒沢岳、
歩いて来たとは言え、荒沢岳まで遠い!
燧ヶ岳、平ヶ岳、右奥に日光白根山
丹後山・越後沢山・巻機山方面
中ノ岳
中ノ岳への登り返しがかなりありますね。今日最後の大きな登りです。
兎岳でゆっくり休憩して今日宿泊する中ノ岳避難小屋のある中ノ岳を目指します。ただ下り始めるとすぐに雲の中に入ってしまいました。
それからずっと雲の中を歩いて15時過ぎに中ノ岳山頂に着きました。
「幸いにも中ノ岳山頂は雲から顔を出していました。良かった~~!」
「ただ残念ながら東側以外は雲海が広がっていて多くの山は雲の下でした。」
中ノ岳山頂と避難小屋
荒沢岳
「荒沢岳から中ノ岳も見てみたかった。」
燧ヶ岳、平ヶ岳、日光白根山
山頂は風はありましたがそれほど寒くなく30分ぐらい山頂に座って景色を眺めていました。
そして小屋に入って本を読みながら昨日仕入れた日本酒「荒沢岳」を飲んで時間を潰し、日没を見てから夕食を食べ7時過ぎには寝ました。
妙高・火打に沈む
越後駒ヶ岳
朝起きた時土砂降りなのを見た時 「参ったなぁ」 と思ったのですが止んでくれて良かったです。
銀山平登山口付近の紅葉は真っ盛り、ガスっていて鮮やかさはいまいちでしたがすごくきれいでした。できれば晴れた日に登りたかったです。
途中にある高度感のある鎖場で股下から紅葉を見下ろしたかったです。
兎岳手前でバッチリ晴れてくれました。兎岳山頂の展望は雲海が広がっていて2,000m以下の山はあまり見えませんでしたが最高でした。
また稜線から見下ろす谷底の紅葉はすごくきれいでした。
荒沢岳から兎岳への稜線は、予想していたよりかなり草刈など整備がされていました。人一人がやっと通れるぐらいの幅で藪も多少あるのかな?と思っていたのですが、しっかりした幅がありました。また丁度良い間隔で「兎岳ー荒沢岳縦走路」の標識もありました。
ここの登山道は地元の山岳会の人達が整備しているとのこと、ただただ感謝です。
登山道はかなり長いですが、アップダウンはあまり大きくないので、地図を見た感じより楽です。
また源蔵山の先にある水場もしっかりしているので助かります。この水場は渇水期の夏場などでもしっかり流れているようです。
明日の天気予報は晴れ、雲海が無くなってくれるか、もう少し雲が低くなってくれることに期待です。
銀山平登山口(7:00)~荒沢岳(9:45~10:00)~灰ノ又山(11:15~11:30)~水場(12:00~12:20)~兎岳(13:15~13:45)~中ノ岳(15:20~15:50)~中ノ岳避難小屋(15:55)
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コメント
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ゲ~ とんでもないとこ歩いてきましたね。
オイラなら途中でステルス幕営ですよ。
こんなとこ歩いているとクマに合いますよ。
だいたいが、人に合わなかったでしょう。
たまには雨の日に出撃して下さいよ。ふっふっふ
投稿: 茶柱 | 2009年10月27日 (火) 17時39分
週末は、ありがとうございました!!
そして、これがウワサの荒沢岳からの縦走路ですね。
先日荒沢岳に行った時、山頂から眺めて歩きたかった道。こんなにきれいに刈り払いされているとは。
ほんと、整備されてる方には大感謝ですよね~。
しかも水場もあるとは・・・メモメモ・・・。
来年の秋は、ぜひ歩きたいです。
投稿: まきchin | 2009年10月27日 (火) 23時55分
茶柱さん
地図を見ると登山道はないのですが、かなりしっかりした登山道でしたよ。水場のある場所は平になっていてテントも張れます。
登山口で人がいた以外小倉尾根の途中まで人に会いませんでした。会ったのはシカだけ、もちろんクマの糞はたくさんありましたです。
初日朝起きた時はついに今年は初の雨具か、と思ったのですが使いませんでした、フフフ。今年は使わずに済みそうです。
投稿: IK | 2009年10月28日 (水) 06時19分
まきchinさん
お世話になりました。
荒沢岳から兎岳は歩きやすい普通の登山道ですよ。崩れていて歩き難い場所もないし、1ヶ所急な部分にはロープもありました。
来年の秋にでもぜひ!
投稿: IK | 2009年10月28日 (水) 06時25分