飯豊連峰・・・朳差岳~大日岳~飯豊山(1日目)
2年前の夏に北から南へと縦走した時、連日の雨・雷で展望はほとんど「0」、ただ稜線の登山道にはいつも花が咲いていたことだけが印象に残っていました。
7月にリベンジしようと思っていたのですが天気が悪くダメ。それで花の季節は終わっていますが秋晴れの展望を期待して行ってきました。
ただ今回は車なので前回のように北から南へとすっきりした縦走じゃありません。
「飯豊山荘~丸森尾根~頼母木小屋~朳差岳~頼母木小屋・・・1日目」
夜1時に飯豊山荘に到着して車中泊、翌日5:45にスタートしました。
飯豊山荘
丸森尾根の登山口
丸森尾根の登山口は飯豊山荘の目の前にあります。
予想はしてたのですが、丸森尾根はいきなり急登で始まり延々と続きます。
「しかも東側を向いているので朝から日が当たって風もなく暑い!」
「8月の飯豊は暑いよ。」 と聞いていたのですが、今日も暑いです。8月に登った穂高や甲斐駒よりはるかに汗を掻いています。
8月夏真っ盛りの時は丸森尾根は登りたくないですね。
丸森尾根を登っているころはまだ青空が広がっていました。
大汗を掻きながら3時間ほどで稜線まで登ったのですが、森林限界を越えたころからだんだん雲が広がってきて稜線に上がった時は門内岳方面の南側は完全に雲の中、朳差岳方面もかなり雲に覆われてきていました。
「こりゃ2年前に続いて展望はダメかな? 飯豊は相性が悪いのか?」
などと嫌なことが頭に過ぎりながらまずは頼母木小屋を目指します。
幸い頼母木小屋方面はまだ雲はそれほど厚くなく時々雲が切れます。
頼母木小屋
頼母木小屋に余分な荷物を置いて朳差岳を目指します。
朳差岳に続く稜線
朳差岳山頂付近以外はきれいに晴れていました。
朳差岳へと続く稜線はおだやかな緑の稜線です。しかも期待していなかった花が予想以上に多い!
途中話した地元の登山者も 「今年は花が長続きしている」 と言っていました。
ただ気がかりなのは朳差岳山頂付近からずっと離れない雲です。
「晴れろ~!」 と思いながら行ったのですが、結局朳差岳は雲の中でした。
朳差小屋と山頂
山頂で昼飯を食べながら30分ほど休憩していたのですが雲が晴れることはありませんでした。
ただ花が多いことで知られている山頂付近はまだ十分にお花畑でした。
この時期でこれだけ花があるのですから7~8月はどれくらいすごいのか、ここはやっぱり花の時期にまた来たいですね。
朳差岳を後にしてまずは頼母木小屋に戻り荷物を回収し、門内小屋に向かいます。残念ながら帰りはほとんど雲の中でした。
頼母木山山頂
ここも雲の中です。
2時に門内小屋に到着しました。ところが小屋の人がいない・・・
「ガ~ン、 いないと言うことは、ビールが飲めない!」
「どうしよう? まだ時間も早いし小屋の人のいそうな梅花皮小屋まで行っちゃおうか?」
と考えていると、これから梅花皮小屋に行くと言う登山道整備の人が到着、聞いてみると 「梅花皮小屋も今日はいない。」 とのこと、ビールはあきらめ門内小屋に泊まることにしました。
門内小屋の水場
チョロチョロしか流れていませんが、冷たくて美味しいです。ただ10月には涸れることが多く、また7月はまだ雪渓の下だそうです。
結局今日門内小屋は2人だけでした。
もう1人の人は年に何度も飯豊に登っている地元の方で、小屋の中でいろいろ飯豊の話を聞いて時間を潰しました。
5時半ごろ外が明るくなったので外に出ると、雲が取れていました。
門内小屋から北股岳方面
飯豊山は雲の中です
門内小屋から北の稜線
日の入り
なんとか夕方になって晴れてくれました。明朝の雲海そして良い天気に期待して夕飯を食べ終わるとすぐ寝ちゃいました。
丸森尾根は予想はしていたのですが、やはり急登の連続でした。しかも朝から日が射し暑い! ちょうど中間点にある「夫婦清水」が助かりました。
朳差岳に着くころから稜線は雲が覆われてしまいました。ただ朳差岳に着くまでの緑に覆われた稜線は気持ち良い登山道でした。
今回は「花」は期待していなかったのですが、地元の人が「今年は花が長持ちしている」と言っていたように、ビックリするくらい咲いていました。
特に花が多いことで知られている朳差岳山頂付近はまだ十分にお花畑でした。
朳差岳は花の季節に再度来たいですね。
飯豊山荘(5:45)~丸森尾根~稜線(8:30~8:40)~頼母木小屋(9:05~9:15)~朳差岳(10:30~11:00)~頼母木小屋(12:10~12:40)~門内小屋(14:00)
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コメント
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うわ~♪飯豊だ~^-^
それも、丸森尾根を登られたんですね!
きつそ~~(--:)
でも、相変わらずすごいコースタイム!!
今年は、お花が長持ち(?)なんですね^^
良かったですね^^v
それに小屋も空いていて。。。
今の時期、何故、少ないのかな?
あ~また、行きたいなっ!飯豊に~^^
投稿: みい | 2009年9月 9日 (水) 08時51分
うっ! 飯豊ですか~~
なんとうらやましい・・・
丸森尾根は行ったことなくて、ダイグラ尾根からでした。
それにしてもここの稜線は最高ですよね。
また行きたいけど長期休暇がぁ・・・
1日でエブリサシから門内まで余裕のヨッチャンとはすごすぎますぅ。
投稿: 茶柱 | 2009年9月 9日 (水) 09時33分
こんばんは。
なんという韋駄天(w
ワタシの昨年のお盆時期に行きましたが、花の種類は少なかったですね。7月のエブリは一面の「キスゲ原」、らしいですね。
投稿: ラード | 2009年9月 9日 (水) 18時09分
飯豊って地元の方に愛されている山ですよね~。
私が登った時も、四季を通じて通いつめている方がいて情報をいただきました。
ビールがない山なんて、クリープのないコーヒーです。(笑
もっもしかして翌日は、ダイクラ尾根で下山しちゃうんでしょうか?ワクワク♪
投稿: のんすけ | 2009年9月 9日 (水) 20時09分
飯豊にいかれたんですねー。
9月でもお花がこんなに咲いているんですか。
すごいなぁー。
飯豊はまた行きたいけどあの急登が・・・
続き楽しみにしてますよー。
*ビールが飲めないのはつらかったですね。
投稿: mimi | 2009年9月 9日 (水) 23時21分
こんにちは!
な~んと、飯豊本山を挟んで反対側におりました。
本山から、白く光る門内小屋を眺めてましたヨ!
そしてえぶり差はまだまだお花イッパイだったんですね。満開の時期はさぞや・・・。
ビールは残念でしたね。この時期は、そういう危険があるんですね・・・(;_;)
投稿: まきchin | 2009年9月10日 (木) 00時30分
みいさん
今回花は全く期待していなかったので、ビックリでした。特に朳差岳は良かったです。
小屋で地元の人と話していて、また7月そして紅葉の時期に来なくっちゃと思いましたよ。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 04時44分
茶柱さん
お~、いきなり大嵓尾根を登ったんですか。今回大嵓尾根を下ったのですが、当初地図を見た時から「ここは登りたくないな」って思いましたよ。
予想通り長かった、下りに選んで正解でした。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 04時54分
ラードさん
そうらしいです。小屋でいっしょだった人が「7月の朳差岳は良いぞ~!」と言ってました。
来年は7月に行きたいです。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 05時02分
のんすけさん
今回は3日間だったので2日目はのんびり本山小屋まででした。
2日目の本山小屋もほとんどが地元の人でいろいろ話を聞くことができました。
ほんとに飯豊は地元に愛されている山なんだなって感じたし、またあの山なら好きになるなって思いましたね。
やっぱり次は7月に行きたいですね。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 05時10分
mimiさん
たしかに飯豊はどこから登っても急登そして長いですからね~。
でも花もたくさん咲いているし、あの緑の稜線は良いですね~。すっかり気に入りました。
ただ文句は言えないけどビール1,000円はさすがに高い!(ハッハッハ)
「今度行く時は持って行かなきゃ、粉末ビール作ってくれないかな~。」ですね。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 05時18分
まきchinさん
今回行って「7月にまた来なくちゃ」って思いました。
すっかり飯豊はお気に入りの山になっちゃいました、しかも上位にランクインです。
本山小屋も小屋の人がいなかったんですがビール飲めちゃったんですよ、良かった~(笑)。
投稿: IK | 2009年9月10日 (木) 05時33分