「2日目・・・駒仙小屋~甲斐駒ヶ岳~鋸岳~角兵衛沢~北沢峠~駒仙小屋」
1日目・・・北沢峠から駒仙小屋
帰りのバスのことも考えて余裕を持って駒仙小屋に戻ってこようと、ライトが無くても歩けるようになったらすぐスタートしようと4時前に起床、4:35分に出発しました。
まだ樹林帯の中は薄暗い中登って仙水峠に到着です。
仙水峠
仙水峠の反対側は少し乱れていますが雲海でした。
仙丈ヶ岳
ここから登山道は稜線上になって急になります。そして1時間チョットで駒津峰に着きました。
駒津峰山頂
バックは鋸岳と北ア
「天気は快晴!、 雲海が広がり360度大展望です。」
鋸岳と北ア槍穂連峰
鋸岳と北ア北部
鳳凰三山と富士山
中央アルプスと木曽御岳
北岳・間ノ岳・塩見岳
仙丈ヶ岳
甲斐駒ヶ岳
さすが甲斐駒カッコ良いですね
休んでいると騒がしい学生のグループが上がってきたので甲斐駒に向かいました。
コルからは大きな岩が重なっている直登コースに行って6時半に山頂に着きました。
甲斐駒ヶ岳山頂
後ろは仙丈ヶ岳
「山頂は快晴で眼下は雲海が広がり、しかも山頂は他に誰もいません。 山頂、景色を独り占め~。」
「やっぱり山頂は大勢の人がいて、ガヤガヤしているより静かなのに限りますね。」
鳳凰三山と富士山
これから向かう鋸岳とバックは北アルプス
八ヶ岳
東側の山々はすべて雲海の下でした。
景色を眺めながらバナナを食べ休んでいると黒戸尾根から数人が上がってきましたが、山頂に着く前からガヤガヤと騒々しいので出発することにしました。
鋸岳への登山道はさすがに今までとは違って細いです。ただ稜線伝いで間違えるような場所はありません。
まずは一気に下って行きます。
いきなり目の前に雷鳥発見
雷鳥発見
いつも雷鳥を見るといつも全くの無防備に
「お前絶滅危惧種なんだからもうチョット警戒しろよ。」
って思っちゃいますよね。
岩稜・ザレそしてハイマツの快適な登山道を進んでいきます。
甲斐駒ヶ岳
鋸岳
鋸岳への稜線
そして下りきった場所に六合目石室がありました。
西側にあって風は強そうな場所ですが大きな岩に囲まれて意外ときれいです。
六合目石室
ここからはアップダウンを何度も繰り返しながら少しずつ高度を上げていきます。
鋸岳、 だいぶ近づいてきました。
一番奥の尖っているのが第一高点、真ん中が第二高点です。
第二高点への登りは不安定で急なガレ場です。
第二高点への不安定なガレ場
ガレ場を登りきって少し登ると第二高点に9時前に着きました。
第二高点から第一高点
2つの距離は500mほどしかなく標高差も10mほどです。
ただここの間が今回の核心部です。
第二高点から甲斐駒ヶ岳
北岳・間ノ岳・塩見岳
仙丈ヶ岳
下部に戸台から北沢峠へのスーパー林道が見えます。
第二高点から第一高点までは通常のコースは戸台川側に大きく下って大ギャップからのガレ場を横切り、その後も戸台川側の斜面をトラバース気味に登って第一高点の直下に出るコースです。
ただもう1つ第二高点から稜線上を少し下って大ギャップのコルに10mほど懸垂下降して、その後も稜線伝いにフィックスロープを2ヶ所使って第一高点に登るコースもあるとのことでした。
分かりにくく時間も掛かる正規ルートに行くよりも、フィックスロープさえしっかりしていれば、稜線上のコースは明瞭で時間も掛からないとのことでした。
ゆっくり休憩を取ってスワミベルト・カラビナ・スリングをつけ、とりあえず2つ目のコースを見に懸垂下降の場所まで行ったところ、ロープは3本セットされていてどれもしっかりしています。また大ギャップをはさんで対岸もロープが2本セットされ、さらに予備のロープも置いてあります。
迷わずフィックスロープを使うコースに決め、懸垂用のカラビナをセットしたところでトラブル発生!
岩場の写真を撮ろうとしたところカメラを落としてしまい(カメラは紐でぶら下げていたので下には落としませんでしたが)、岩にカメラをぶつけてシャッターが押せなくなってしまいました。
「えっ、うっそ~、ガ~~ン!」
写真が撮れなくなってしまいました。仕方なくカメラを締まって10mほどの懸垂下降で大ギャップに下り、すぐにフィックスロープにブルージック結びで確保しながら10数m登って、少し歩いた後再びフィックスロープを使って登り、第一高点に10時前に到着しました。
フィックスロープを使ってのクライミングは、大ギャップからの出だしがチョットいやらしかった他は問題なく登れました。
ちなみにブルージック確保ってこんな感じ
ブルージック結び
青ロープがフィックスロープで黄色がブルージック結びをしたスリングでこれがスワミベルトにつながっています。
ブルージック結びをした黄色のロープは下方向(滑落の方向)に力が掛かると結び目が締まって止まります。力が掛かっていなければ簡単に手でフィックスロープの上方向(登る方向)にずらせます。
第一高点に着いて休憩しながらカメラをいじくっているとなんとカメラ復活!
「そんな訳で肝心の第二高点と第一高点間の写真ありません。」
第一高点山頂
一番の難所はカメラトラブルがありましたが35分ほどで通過し、山場は終わったので山頂で休憩を取りました。
「雲海がチョット乱れてきて周りの山が隠れてきましたが雲海の上はほぼ快晴、また雷雲に発達しそうな雲もなく、今日1日晴れが続きそうです。」
八ヶ岳
甲斐駒ヶ岳も雲で見えなくなってきました。
30分ほど休んでいたら角兵衛沢方面から2人パーティが登ってきたので、少し話をして下り始めました。
戸台川への下降路の角兵衛沢は急で不安定な石の積み重なったガレ場です。正直ここはあまり登りたくありませんね。
角兵衛沢
戸台川に下り立ってからはしばらく沢伝いに上流に向かいますが、対岸に渡る場所をウロウロ探しながら進むので時間がかかりました。
角兵衛沢出合
やっと丹渓山荘(廃業)にたどり着き登山道を登って、北沢峠から駒仙小屋に13時半に戻りました。
北沢峠への途中から鋸岳
北沢峠周辺の樹林帯
広河原行のバスは15時30分、2時間もあるので ビールを飲みながらテント・シュラフを干して時間を潰して芦安に17時に戻りました。
行ってみたかった甲斐駒から鋸岳に行ってきました。
「天気はずっとほぼ快晴、八ヶ岳~東側方面は雲が広がっていて遠くは見えませんでしたが、北・中央・南アルプス方面はずっときれいに見えていました。 しかも甲斐駒山頂は独り占め、静かな山頂を楽しめました。」
遅れてやってきた夏山シーズン、このまま良い天気が続いてほしいですね。
今回は初日は10分ほどしか歩かないので、午前中にスーパーで買い物をして普通山には持っていけない豆腐や惣菜を持っていけました。
甲斐駒から鋸岳まで全体的に岩場が続いていたかなと思っていたのですが、岩場の部分は第二高点と第一高点の間だけで、それ以外の部分は稜線上のはっきりした快適な登山道でした。
ただ第二高点への登りと角兵衛沢は急な不安定なガレ場であまり歩きたくない部分でした。
第一高点と第二高点の間は今回はフィックスロープを使っての岩稜伝いコースに行きました。
幸いにもフィックスロープはかなりしっかりした物がセットされていて、さらに予備のロープも置いてあるのにはビックリしました。
第二高点から行った場合、まずすぐに垂壁の10mほどの懸垂下降があります。ここにはロープが3本セットされていました。ここを下りた所が大ギャップ、ここには予備のロープが2本置いてありました。
ここからの登り返しはフィックスロープにブルージックで自己確保しての登りですが、出だしがチョットいやらしい以外はすんなり登れました。少し歩いて2本目のフィックスロープを登ると第一高点山頂です。2本目のフィックスロープは自己確保していれば難しくありません。
いずれにしても第一高点と第二高点の間は一般ルートではありません。最低限のクライミング技術そしてギア、またルートを見つける経験が必要です。
鋸岳の最高点の第一高点に登るだけなら角兵衛沢から歩いて登れます。ただそれだけだと鋸岳のおもしろさは半分以下、やっぱり鋸岳は甲斐駒とつなげてこそおもしろいです。
角兵衛沢は急で不安定な石が重なり合ったガレ場で神経を使いました。
戸台川に出てからは丹渓山荘までは河原歩きになります。ただ明確な歩くコースはなく何度か沢を渡るのに渡れる場所を探してウロウロしました。
大雨が降って沢筋が変わってしまえば、場合によっては渡渉になると思います。
甲斐駒ヶ岳から鋸岳へのコースは岩稜・ハイマツ帯そして樹林と、変化のあるおもしろく景色の良いコースです。
次に来ることがあれば逆コースで六合目石室に泊まって甲斐駒山頂を目指したいですね。
とりあえずサポートセンターにカメラを見てもらってきます。
そしていよいよ来週は学校の始まる9月、インフルエンザが怖いですね。特に満員電車乗りたくな~い。
涼しくなってきたし週一のチャリ通勤を回数増やすかなぁ
駒仙小屋(4:35)~駒津峰(5:50~6:00)~甲斐駒ヶ岳(6:35~7:00)~第二高点(8:50~9:20)~第一高点(9:55~10:20)~角兵衛沢出合(11:40)~北沢峠~駒仙小屋(13:25)
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