紅葉! 秋山郷から苗場山~小松原湿原・・・後編
神楽ケ峰から10分ほどで小松原コースへの分岐に到着です。
「さあ、いよいよ小松原コースに入ります。」
小松原コースへの分岐
小松原コースに入るといきなり登山道は狭くなりました。コースが長いこともあってあまり歩く人も多くないようです。
谷川岳と田代湖
苗場山
「赤く紅葉した木が多くなってきました。期待が高まります。」
和田小屋方面
神楽ケ峰から一旦下って登り返すと草原の稜線になり小松原コースが見渡せるようになります。
越後三山方面
鳥甲山
小松原コースの「霧ノ塔」付近からこれから歩く小松原コースを見渡す
気持ちの良い草原の稜線が続きます。
稜線から見た新潟側の紅葉
草原の稜線から紅葉を見下ろしながら歩いて行きます。
草原の稜線が終わって樹林帯の中に入っていくとやがて小松原湿原に着きます。
小松原湿原は一つ一つは大きくないのですが、登山道に沿って湿原が点在しています。
苗場山に比べて500mほど低いので草紅葉の紅葉は今がピークでした。
苗場山山頂湿原より色が鮮やかです。
しかも3連休なのに小松原湿原の中では人に会いませんでした。
小松原湿原を過ぎると登山道はブナを中心とした樹林帯の中になりました。
樹林帯はまさに紅葉真っ盛り、紅葉のトンネルが続きました。
「ブナ林の中に小さな木の赤の紅葉があって、紅葉のトンネルの中を下って行きます。」
林道に出るまでみごとなブナ林が続きました。下部のブナ林はまだ紅葉してなく緑です。
登山道最後まで見事なブナ林でした。
林道に出て下って行くと「里山」って感じの村落になります。
中津川を渡って「結東」集落に12時に着きました。ここでまさに危機一髪のハプニングが・・・。
まずはバス停の前のお店に飛び込んで、
「まずはビール」
「プハ~、美味い!」
店の中で一口飲んでビール片手にバス停に行こうとしたら(バスはたしか12時半ぐらいだったと思っていた)
なんと
「バスが、来た~~!」
しかもバス停には他に待っている人はいません。あわてて道路に飛び出してバスを止め、飛び乗りました。
まさに間一髪、あと1分僕が遅かったら店の中にいる間にバスが通り過ぎちゃう所でした。
このバスに乗り遅れると次のバスは3時間後、その場合歩くかヒッチしかありませんでした。
「危なかった~~」
バスの乗客は僕1人でした。運転手の方が今日は連休で道が混んでいるので、津南に行くには屋敷温泉からの道の方が広いし空いているとか、温泉のこととかいろいろ教えてくれました。
「小赤沢」で降りてここから3合目の駐車場までまた歩きです。
「3合目の駐車場までなんと標高差500mもあります。 まだ小さな山一つ分あります。」
集落で水をがぶ飲みして、ビール汗を掻くようにピッチを早くして登っていきました。風がなく気温もけっこう高かったおかげで大汗を掻いて1時間ほどで駐車場に到着。
とりあえず駐車場のそばの川で顔や手足を洗って屋敷温泉に入った後、バスの運転手の人に教えてもらった道で津南に出て帰りました。
歩いて見たかった秋山郷からの苗場山そして小松原コースを快晴の下、歩くことが出来ました。
苗場山山頂湿原の草紅葉はピークは過ぎていたもののまだ十分きれいでした。
そして小松原コース、予想していた以上に良いコースでした。小松原湿原・小松原湿原より上の草原の稜線・下部のブナを中心とした樹林帯の登山道と変化もあって楽しかったです。
上部の草原の稜線からは紅葉を見下ろしながら歩き、湿原は草紅葉の紅葉がピーク、そして下部の紅葉した樹林帯の中の登山道と時期も最高でした。
小松原コースはコースが長いことや交通の便も悪いこともあって、連休中なのに3人しか会いませんでした。もっと歩いて欲しいコースです。
秋山郷はブナの原生林が多い場所だと聞いていたので、以前から行って見たいと思っていました。
道路沿いにも見事なブナ林があってほんとうにきれいな場所でした。ブナの紅葉が中津川沿いの集落まで降りてきたときや新緑の時にも行ってみたい場所です。
小赤沢3合目駐車場(5:30)~苗場山山頂(7:05~7:35)~神楽ケ峰(8:05)~小松原湿原(10:00~10:10)~結東集落(12:00)~(バスで移動)~小赤沢集落~小赤沢3合目駐車場(13:20)
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コメント
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なんという素晴らしき秋の山! しかも秋山郷から!
下界におりますと、「連れて行ってください!」と
叫びたくなるような...
ボンベ遭難、お気をつけ下さい。
投稿: いまるぷ | 2008年10月20日 (月) 13時10分
IKさん こんばんは!
日本アルプスだけがいい山じゃない。
日本にはもっともっといろいろな良い山がありますね。参考になります!
山に登って紅葉を見ると、とても綺麗に見えるのは気のせいでしょうか?
それと山で飲むビールもおいしいのは気のせいでしょうか??
どちらも幸せを感じるひと時ですよね・・・
投稿: kimu_23 | 2008年10月20日 (月) 21時30分
いまるぷさん
苗場山はあの山頂湿原とその向こうに見える山々の展望が、他の山と違って良いですよね。
でもまさかあの場所から槍穂が見えるとは思いませんでした。
なんか山に登るとまず「槍穂は見えるかな?」って探しちゃうんですよね。
投稿: IK | 2008年10月21日 (火) 17時45分
kimu_23さん
たしかに涸沢のようにきれいな所もあるけど、日本アルプスのように森林限界がある高い山より、チョット標高の低くて山全体が紅葉するような、東北や上信越の山のほうが好きなんですよね。
それに日本アルプスの中腹は多くは針葉樹なんだけど、東北や上信越の山はブナ林が多いですしね。
山で飲むビールはやめられませんね、最近は大きい山小屋だと生ビールも売ってますしね。
投稿: IK | 2008年10月21日 (火) 17時56分
草原の稜線、ビールもいいですがこっちもいいなあ^^
木道の周りの草紅葉も雰囲気ありますねえ。
最近はこういう風景に癒されます、やっぱり年をとった証拠でしょうか、、、
投稿: エドヤマ | 2008年10月22日 (水) 22時51分
エドヤマさん
同感です。
若かったころは槍穂や剣などアルペン的な山にあこがれていたのですが、最近は高層湿原の山、ブナ林の山、緑たおやかな稜線・山など日本的な山に魅せられます。
ただ以前は山と言うより岩壁や氷壁ばかり見ていたので、今の方がより山を楽しんでように思えます。
11月の連休はどこ行こうかなぁ。
投稿: IK | 2008年10月23日 (木) 09時06分