焼山が解禁になったことを昨年末に知ってから、雨飾山から妙高山へ紅葉シーズンに縦走したいと思っていました。
当初は今年は火打~焼山~杉野沢橋のコースを歩いて来年縦走しようと思っていたのですが、いろいろ情報を集めて見ると 「雨飾から火打までの稜線はそこそこ整備されているらしい?」
ので・・・
「週末天気も良いし、高谷池の紅葉も良さそうだし、今週行くか!」
と、急遽行っちゃうことにしました。
「1日目」・・・・小谷温泉~雨飾山~焼山~火打山~高谷池
夜中に小谷温泉の駐車場に入りビールを飲みながら露天に入り(これ、最高!)そのまま車中泊、翌朝登山口まで入って6時にスタートしました。
雨飾山登山口
歩き始めるとすぐにブナ林の登山道になりますが、昨夜白馬の知り合いの所に寄ったところ
「今年はチョット紅葉は遅いよ。」
との言葉通り、まだあまり紅葉は進んでいません。
それでも雨飾山は好きなブナ林が多い山、歩き始めるとすぐブナ林の中を登って行きます。
ブナ林はチョット黄色がかっていますが全体的にはまだ緑です
コース中間地点の荒倉沢に着くと朝日を浴びた雨飾山が見えてきました。
荒倉沢を過ぎると樹林も低くなり、雨飾山上部を見ながらの登りになります。
笹平から見た雨飾山山頂
この付近まで登ってくるとようやく「赤」が目立ってくるようになってきました。
金山へ向かう分岐の笹平
ここにザックを置いて山頂を往復します。
そして登山口から2時間弱で山頂到着しました。
「山頂はみごとなまでの快晴!、北アは白馬から槍穂、日本海、戸隠焼山方面と、まさに360度の大展望が広がっていました。」
「天気、景色とも最高!、着て良かった~!」
雨飾山山頂からこれから向かう金山、焼山、火打山
高妻山と戸隠連峰
北アルプス、槍穂高と後立山連峰
日本海も目の前です
海谷山塊
少しあとから登って来た人と、 「いや~良いときに来ましたね~。」 と話をしながら見とれていました。
本当はもっと眺めていたかったのですが、今日は先も長いので20分ぐらいで笹平に戻りました。
笹平まで戻ってきてその分岐でチョット嫌な気分になりました。分岐から数m入るとトレペーがそこら中に落ちています。
あまり人も入らず笹が茂っていて見えづらいので、ここで用を足しているのでしょう。人があまり入らないとはいえ、登山道は勘弁して欲しいです。
金山への登山道は急な笹薮の下りから始まりました。登山道ははっきりしているのですが、笹薮なのでかなり滑ります。コケないように笹を持ちながら下って行きます。
しばらく下ると樹林帯の中の登山道になりました。道ははっきりして迷うような場所や草木を掻き分けるような場所はなく金山山頂まで続いていました。
シゲクラ尾根の途中から見た金山
雨飾山から一気に下った所にこのコースで数少ない水場があります。ただそれほど流量はなく、雨上がりなどは濁っていそうです。
途中から雨飾山を振り返る
金山山頂手前から雨飾山
そして2時間半ほどで金山に到着しました。
「金山山頂から見る焼山は、すごく大きくかっこ良いです。 思わず 「お~~!」 と声を上げちゃうぐらいでした。」
金山山頂から焼山と火打山
一番心配していた金山から富士見峠までの登山道も金山山頂からしっかり見えています。また金山と焼山の間も予想していたほどアップダウンも大きくありません。
これならそれほど苦労せずにすんなり焼山まで行けそうです。
金山山頂から白馬連峰
金山からの下りはまず笹の急な下りで始まります。急なところに登山道上にも笹があるためかなり滑り、笹を持ちながらの下りです。
やがて傾斜も落ちて富士見峠までは稜線歩きになるのですが、登山道は稜線よりほんの少し下の笹の斜面に作られていて、常に滑りやすい片斜面を歩いていきます。
さらに峠の手前に数10m急な砂礫の斜面をトラバースするところがあり、ここはけっこう嫌らしい場所でした。
砂礫にトラバース部分、けっこう滑りやすく緊張します。
富士見峠付近から見た金山
富士見峠からは稜線は不明瞭になり焼山の斜面を登っていきます。
ここで峠付近にある水場が見つかりませんでした。今回のコースで数少ない水場だったのですが、それほど暑くないので 「今持っている量で多分大丈夫だろう。」 と諦めました。ただもう少し暑かったら必死に探したと思います。
焼山への登りの上部はいつ落石を起こしてもおかしくないような、不安定なガレ場になっています。他に登山者がいればかなり気を使う場所です。
ここで雨飾山を出てから初めて人に会いました。笹倉温泉から往復とのことでした。
そして山頂に到着です。
「焼山の山頂も見事なぐらい晴れ渡り景色も最高でした。」
「山頂は広くありませんが他に誰もいなく独り占めでした。ここまで来ると先も読めたので、昼食を食べながらしばらくボケ~と景色を眺めていました。」
山頂は狭く、またいつ崩れてもおかしくないような場所に標識は立っていました。
数年するとこの標識はなくなってしまうかもしれません。
火打山と妙高山
北アルプスと今日歩いて来た金山と雨飾山
雨飾山が低いです
ここから先火打山までは、 「こんなに下るのかよ!」 って思うほど大きく落ち込んでいます。
しかも焼山からの下りは急で滑りやすく不安定です。出だしは滑りやすい砂礫の斜面、続いてやっぱり滑りやすい急な低灌木帯です。
雨上がりなどで濡れていたら正直歩きたくはない場所です。
焼山を振り返る
日本海側(北側)から雲が湧いてきました
火打山の手前にある影火打
影火打山頂手前まで来ると、かなり雲が来て焼山を覆い始めました。
火打山への登りは焼山に比べれば傾斜も弱く歩きやすい登山道が山頂まで続いています。
そして2時に火打山到着しました。さすがに火打山は山頂に人がいました。そしてまだまだ登って来ています。
火打山山頂から妙高山と高谷池
紅葉の名所の高谷池周辺も紅葉のピークにはまだチョット早そうです。
「紅葉にはまだチョット早いものの、やっぱりこの景色はいつ見てもきれいですね。」
火打山頂まで来れば後は30分ほど下るだけです。まだ時間は十分あるのでゆっくり景色を眺めていました。
30分ほど休んで高谷池に向かいました。
火打山からの下りの途中から天狗ノ庭
「ヒュッテが見えてきた~!、ヒュッテに着いてビール 飲みた~い!」
天狗ノ庭から火打山
天狗の庭から火打山
そして高谷池と高谷池ヒュッテです。
さすが高谷池のビューポイント、カメラマンやスケッチする人など賑わっていました
ヒュッテに着いて受付を済ましテント場に荷物を下ろして、
何はともあれ、まずビールを一気に飲んで
「あ~~、生き返った~~!」
「今日は天気も良かったし、たくさん歩いたし、おもしろかった~!」
「さてテント場も思っていたより空いているし、のんびりテントでも立てますか。」
金曜日なのでテントもまだ7~8張でした。明日になればきっとここは「風の谷のナウシカ」のオームの大群みたいに足の踏み場もなくなるみたいになるでしょう。
テントを張った後は、テント場の手前の木の上で靴を脱いで寝転んでコーヒーを飲みながら1時間ぐらい「ボケ~~」として景色を眺めながら過ごしました。
そして5時過ぎからテントに入り6時ぐらいには食事を終えて、日本酒を飲んだらすぐ寝ちゃいました。
念願だった雨飾山から妙高山のメイン部分を最高の天気の中歩くことができました。
チョット紅葉には早かったのだけがほんの少しだけ残念です。
金山からの焼山はほんとうにかっこ良いです。この景色を見てから焼山を登れたのはほんとうに良かったです。
また雨飾山から見た海谷山塊もいつか行って見たいと思いました。これも行くならやっぱり秋ですね。
富士見峠で水場が見つからなかったことにはチョットあせりましたが、それほど暑くなかったので助かりました。
最も水場があると思われる場所付近ではかなりグチャグチャしていたので、もっと暑かったらもっとよく探したと思います。
雨飾山から火打山までの登山道の状況については2日目にまとめてアップします。
雨飾山登山口(5:45)~雨飾山(7:30~7:50)~金山(10:10~10:30)~焼山(12:20~12:45)~火打山(13:55~14:30)~高谷池(15:05)
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