今週半ばから夏休みに入って北アに行くので、日曜はいつもの河川敷でチャリに乗ろうと思っていたのですが・・・。
先週も山に行ってないし、しかも
「日曜の予想気温が今年最高の34℃!」
「チャリなんてダメだ、山に逃げよう。」
と、急遽山に行くことにしました。
なるべく涼しい標高の高い山と思い、昨年広河原から間ノ岳を往復したときに、「ここも行けるな」と思っていた白峰三山に行くことにしました。
夜奈良田に到着し仮眠をとり、一番のバスで6時半に広河原に到着しすぐ歩き始めました。
広河原からの北岳
さすが夏山シーズンの週末、広河原は大賑わいです。
広河原からの登山道はしばらくは沢沿いに登って行くので意外と涼しく助かります。
樹林帯を抜けて北岳が見えてきました。
二俣で左俣に入ります。
左俣コースは設計に沿って登っていくので風が涼しく快適です。また八本歯のコルへの登りの手前に水場もあります。
ただバットレスからの落石が多く、常に気を付けて歩かなければなりません。
雪渓の横の登山道を登って行きます
雪渓に沿った登山道沿いはお花畑になっていてきれいです。
北岳バットレス
最後の水場で補給して、梯子が連続する急登を登るとやがて尾根上に出て「八本歯のコル」に到着です。
間ノ岳と北岳山荘
ここで少し休憩を取って北岳に向かいました。
北岳を見上げる
今回お花畑になっている八本歯のコルから北岳山荘へのトラバース道は通りませんが、北岳への登山道沿いもかなり花は咲いていました。
そしてちょうど9時に北岳山頂に到着しました。
「山頂は多少雲はあるもののほぼ快晴!最高です。」
「富士山、北ア、中央ア、八ヶ岳などきれいに見えています。」
「たださすが夏山シーズンの北岳、山頂も大賑わいです。」
北岳山頂、まさに大賑わいです
仙丈ケ岳と北ア、中央ア
間ノ岳と甲斐駒
「ただ北ア、中央アは中腹に雲がかかっているので、時間が経ってくると雲に覆われて見えなくなるかもしれません。 まだ早い時間で良かったです。」
山頂の隅に座り込んで今日1回目の昼食を取りました。
今年の秋に行こうと思っている仙塩尾根を見ながらゆっくりして、間ノ岳に向かいました。
北岳山荘からの北岳
北岳山荘からの富士山
間ノ岳
3,000mの稜線上の登山道は、足元には花が咲き景色も良く最高の稜線歩きです。
周りをキョロキョロ見回し、ニコニコしながら歩いて行くと、1時間チョットで間ノ岳に到着しました。
間ノ岳山頂と農鳥岳
さすがに北岳に比べてはるかに人も少なく山頂も静かです。
「ただ北アと中央ア方面は雲に覆われ見えなくなってしまいました。また南ア南部や富士山も雲が出てきています。」
「やっぱり夏は日が高くなってくると雲が出てきますね」
間ノ岳山頂から北岳と甲斐駒
塩見岳と南ア南部方面
少しずつ雲が多くなってきた富士山
農鳥岳と農鳥小屋
百名山の間ノ岳はほとんどが北岳山荘からの往復で来ているんでしょう。この先農鳥岳への登山道を見ると登山者はまばらでガクッと減っています。
静かになった登山道を農鳥岳まで一気に下り、すぐ西農鳥岳への登りにかかりました。時間が中途半端なので登山者もほんの数人しかいません。
農鳥小屋から西農鳥岳と農鳥岳
西農鳥岳の登りの途中から間ノ岳と農鳥小屋
農鳥小屋からの登りの後も小さいアップダウンがいくつもあって 「またかよ」 と思いながら農鳥岳山頂に着きました。
農鳥山頂から北岳と、間ノ岳
農鳥岳山頂から南の稜線、雲が湧いてきました
「これで大きな登りは終わり。先も見えたのでここで今日2回目の昼食タイムです。1回目の北岳山頂に比べると山頂にはたった3人、静かです。」
「さすがに雲が湧いてきました。富士山も見えなくなってしまいました。」
「でもあと少しで稜線ともお別れ、とりあえず稜線上では景色はずっと見えていたので良かったです。」
ゆっくり休んで出発しました。やがて稜線から外れる分岐に着き、稜線ともお別れです。
ここで稜線ともお別れ
稜線から見下ろす
北岳から農鳥岳までの稜線上の花
稜線から外れると風がなくなり一気に暑くなるかと思っていたのですが、日陰になったので思っていたほどではなく助かりました。
石の多い登山道で歩きにくい場所がけっこうあって歩きづらい場所が多かったのですが、大門沢小屋の手前の水場まで一気に下りました。
水場で水をがぶ飲みして、顔、腕、首筋にしっかり水をかぶってゆっくり休み、小屋は素通りして一気に林道まで下りました。
林道は日が当たっているのでのんびり奈良田まで下り、温泉に入って帰りました。
昨年から気になっていた白峰三山日帰りを歩くことができました。今回奈良田から入ったのが正解でした。
芦安から入っていたら奈良田から広河原経由で芦安に戻るバスの時間が気になってシャカシャカ歩いてしまい3つの山頂でゆっくり休めなかったと思います。
しかも芦安からだとバスに3回乗るのでバス代だけで3,000円もかかってしまいます。
予想はしていたけど、農鳥岳を過ぎて稜線を外れてから奈良田までの下りは長かった。
特に稜線から大門沢小屋までは、登山道に石が多く歩きづらい部分が多かったのと、急な土の部分が何ヶ所かあり、かなり長く感じました。
幸い日が当たっていなかったので、予想より暑くならず良かったです。
ちょうど夏休みに入っている人も多いのか、北岳まではまさに満員御礼状態でしたが、間ノ岳から先は静かな稜線歩きが楽しめました。
やっぱり夏は雲が湧き出てくるのが早いです。
北岳までは良かったのですが、だんだん雲が湧いてきて遠くの北ア中央アなどはすぐ見えなくなってしまいました。普通にテントを背負って北岳に登っていたら山頂に着いたころは北アと中央アは見えなかったと思います。日帰りで来たのが正解でした。
今年の秋に歩こうと思っている仙塩尾根を見ながら歩いたのですが、「やっぱり仙塩尾根は長いなぁ。」
夜の8時ごろ都内に入ったのですが、まだ30℃を越えていました。山に来て良かった
広河原(6:30)~八本歯のコル(8:30~8:40)~北岳山頂(9:00~9:20)~間ノ岳(10:30~10:50)~農鳥岳(12:05~12:25)~大門沢小屋(14:00)~奈良田(15:45)
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