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紅葉の穂高~槍縦走

  久しぶりに涸沢の紅葉とまだ見たことのない槍沢の紅葉を見に、穂高から槍への縦走に行くことにしました。
 ただ平年なら紅葉のピークの時期ですが、今年は気温が高いので残念ながら紅葉が1週間ほど遅れていて、まだ紅葉が進んでいないようです。

(1日目)

  前夜沢渡の駐車場に着き車駐泊、早朝のバスで6時前に上高地に入りました。

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  まだ6時前だと言うのに上高地は登山者でごった返していました。おそらくこの半分は紅葉を見に涸沢に行くと思うとゾッとします。しかもまだまだ入ってきます。

  この大軍団に巻き込まれたくないのでトットと出発しました。昨夜かなり寝たので体調が良く明神徳沢横尾と快調に進みました。

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 明神はすでに満員状態

 

  

 

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  徳沢もすでにたくさんのテントが張られていました。

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  本谷橋を過ぎたぐらいから少しずつ黄色く色づいてきましたが、赤はまだほとんどありません。

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 涸沢下の左岸の「黄色」がきれいでした。

 

 
 涸沢ヒュッテ下のナナカマドはまだ残念ながらまだ青々してました。
 
 そして涸沢ヒュッテに到着、涸沢全体を見ても「赤」はまだこれからと言った感じです。かろうじてヒュッテのテラスの横の木が赤くなっていました。

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  ヒュッテのテラスはすでに満員でした。まだこれから上高地の大軍団がぞくぞく上がって来て、今日小屋は超満杯状態の混み方になるはずです。
 この時期の涸沢は涸沢が最終目的地の人が多く、まだ9時だと言うのにくつろぎモードの人がたくさんいて、またすでにビールを飲んでいる人もたくさんいます。

  昼飯を半分食べて稜線に向けて出発しました。

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 ザイテングラード下部から見た涸沢ヒュッテ周辺はまだ紅葉よりテントの方が鮮やかです。

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  涸沢槍をバックに紅葉がきれいでした。

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  前穂高と北尾根

 

 稜線に着くころからみるみる青空が広がってきました。穂高岳山荘横にザックを置いてカメラだけ持って奥穂高岳を往復することにしました。

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  穂高岳山荘から見た常念岳

 
 
  奥穂高岳山頂からは薬師白馬など北アルプスはおろか、妙高白山八ヶ岳富士山など一望できるほど見事に晴れ渡って

 まさに 「秋晴れ~」 って感じです。
 

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  奥穂高山頂

 

 
  山頂で展望を楽しんで山荘に戻り北穂高岳をめざしました。北穂高までの登山道は主に西側にあって笠ケ岳や白山そして滝谷を見下ろしながら進みます。
 久々に滝谷を見下ろしながら歩きましたが(何度か歩いているけど滝谷はガスっていることが多い)、「よくこんなガレガレの所を登ってたなぁ」って感じです。

 途中クサリ場のすれ違いと山頂直下でヘリ待ちで多少時間がかかったものの、1時半過ぎに北穂高岳到着。
 

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  北穂高山頂

 

 

 
 
   山頂で昼食の残りを食べてキレットに下って行きました。この時間で下り始める人はほとんどいないので、問題は槍方面から来る人とのすれ違いがスムーズに行くことを望むだけです。
  キレットを下り始めると西側からガスが出てきて北穂や南岳を包んで来てしまいました。

「なんだよ、夕焼けが見えね~じゃね~かよ~」

 と、ちょっとがっかりしながら進みました。
 

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   さらに北穂を下りながら見ていると、先ほどから長谷川ピークにいる人が全然動きません。

「なんだよ、こんなところで渋滞待ちかぁ~」

とさらに不安に・・・。

  長谷川ピークの手前ですれ違いに少し待ちがあったものの、まぁ順調に進み南岳の登りも見え目ほど長くなく南岳小屋に4時前に到着しました。
 着いたらガスっていたのはキレットの西側だけで、それ以外はすべて晴れていました。「良かった~。」

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  今日はここ3,000mの(性格には2,950)テント泊です。石が積んであって西風が避けられる場所にテントを張ってコーヒーを飲みながら日没待ちをしました。

 そして

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 笠ケ岳と白山の間に日没です。

 

 
 
  
   「来て良かった~~」
 
 って感じです。

 日が落ちると急激に気温が下がり、シュラフに足を突っ込んで飯を食べ終わると後は寝るだけでした。

(2日目)

 途中何度か起きたもののほぼ熟睡し5時前に起床。外を見ると全天の星空、

「よっしゃ、今日も晴れ、日の出も見れるぞ」

と起きてシュラフから上半身を出すと予想以上の寒さ、「寒い~~」 と思いながら、とりあえずライトを点けるとテントがキラキラしていて、よく見ると内側が全面凍っていました。さすがにビックリしたものの、コンロを点ける前に静かにタオルで拭いて、それからコンロを点けて食事を取りました。

 そして

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  そそくさとパッキングをして6時に出発、槍までの稜線は昨日までと違って穏やかな登山道で「3,000mの稜線歩き」と言った感じです。
  

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  いつ槍に登りに行っても、槍を正面に見ながら槍にだんだん近づいて行くのは良いものです。

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  そして肩の小屋にザックを置いて山頂を往復しました。山頂は昨日に引き続き秋晴れで展望は最高!

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 山頂で20分ほど休んで後は下りるだけです。

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  何度も槍を振り返りながら快調に槍沢を下りました。途中部分的に紅葉しているところはありましたが全体的にはまだまだでした。

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   徳沢まで下ってくると、もう完全に観光地です。観光客の中を上高地まで下りバスで沢渡に戻って帰りました。

 

 

 

  今回は最高の天気の2日間でした。涸沢に着いたときに一瞬雲が張ったものの、それ以外はずっと秋晴れで、最高の日没と日の出も見ることができました。これで紅葉真っ只中だったらなんて言ったら贅沢です。北アルプスで2日間もこれほどきれいに晴れて遠くまで見渡せたのは始めてかもしれません。

 
 今年は日帰り登山が多かったのですが、やっぱり稜線の縦走は楽しいです。
 
来年はもっと長い縦走をしたいなぁ。

 また久々の日帰りじゃない単独の山だったのですが、致命的な忘れ物は無かったのですが、「あ、あれ持って来るの忘れた」と言う細かな忘れ物が多かったです。ちょっとチエックしておかないと。

 

 

 

1日目
  上高地(5:55)~横尾(7:25)~涸沢(8:55~9:15)~穂高岳山荘(10:40)~
奥穂高岳~穂高岳山荘(11:40)~北穂高岳(13:40~13:50)~南岳山荘(15:40)

2日目
   南岳山荘(6:00)~槍ヶ岳(7:30~7:45)~徳沢(11:00~11:20)~
上高地(12:20)

  

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コメント

はじめまして!IKさん
槍ヶ岳検索で見つけました。

愛知のkimu_23と申します。

この日に新穂高から南岳へ縦走していました。2日目にすれ違っているかもしれませんね。

1泊2日で奥穂高から槍ヶ岳まで縦走はすごいです。
私も新穂高から南岳まで1日で歩けば可能でしたね。
夏に今度チャレンジしてみます。

これからちょくちょく拝チャックさせてもらいます。

kimu_23様コメントありがとうございます。槍穂は通常ならば紅葉真っ盛りのはずだったのですが、猛暑で紅葉が遅れ残念でした。栂海新道に行ってきたのですが、すごい紅葉でした。近日中にアップします。

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