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2007年10月

冬山グッズ下見ツーリング

  台風一過の快晴の日曜日、残念ながら夕方用事があって山には行けません。(こんなに天気が良いのに~~)

  それで冬山シーズンを前にいくつか欲しい物があるので、その下見を兼ねて都内までツーリングに行くことに。
  
  まずは江戸川のサイクリングコースを走ります。

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  天気良すぎ~~。

 

  

 

  富士山筑波山他、関東平野の周りの山が見えてます。山行きた~い。

 
 

 

 
  サイクリングコースは天気が良いのでかなりの人手です。所々縫うように進んで6号に出て都内に。まず神保町のSやとIスポーツそして上野のO店と回り、とりあえず中型ザックを入庫待ちで予約しました。
  あとかなり古くなったアウターと山スキーどうしようかなぁ、2つともはきびしいなぁ。

 見終わった後、浅草寺でゴマ饅頭でも食べようと行ったのですが、あまりの混雑に断念。(食べたかった~)

 
  再び江戸川河川敷に戻りました。

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  台風一過いつもの増水氾濫

  

  台風一過でいつもの増水、河川敷サッカーコートは水没です。

 

 
   
   まだ時間があるので1時間ほど河川敷を走って自宅に戻りました。
                                         (走行距離85キロ)

  

  

   

   ほんの2週間前に紅葉の中歩いた北アルプスはすっかり雪景色。今年は紅葉が遅れていますが、今週末はどのあたりの紅葉が良いのかなぁ、週末はどこ行こう?

                                        

  

  

 
  

3日間晴れた~・・・南ア南部最終日

  朝5時前に起床、外は満天の星空です。そそくさと朝食を取って小屋を片付け6時前に出発しました。
  
 夜が明けると雲一つない快晴の秋晴れで明けました。この3日間初日は風が強く寒かったものの快晴、2日目は朝は曇っていたものの日が高くなるにつれ晴れ、そして今日も快晴です。

 この3日間本当に天気に恵まれました。ただただ天気に感謝です。

 まずは上河内岳を目指します。まだ日の当たっていない登山道を登って行くと聖岳に朝日が当たり始めました。

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  少しずつ高度を上げていくと今まで隠れていた赤石岳や兎岳が姿を現し始めました。

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  富士山の陰?
 

 

  そして上河内岳の手前南岳に着くと

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     富士山と太陽が向かえてくれました。思わず立ち尽くし自然に笑みが漏れました。そして合掌。

  

  しばらく眺めてから上河内岳に向かいました。

   

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 雷鳥、半分ぐらい冬毛に変わっていました。

 

  そして今回最後のピーク上河内岳に着きました。
 

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 上河内岳山頂

 
 
  今まで歩いてきた荒川岳赤石岳聖岳、そして中央アルプスや光岳方面が見えます。
 

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 聖赤石荒川岳と中央アルプス

 
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  光岳方面

 
 
  しばらく休んでから 「さあ後は下りだけ。」 稜線の分岐に向かいました。
   

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  茶臼岳

 
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  ハイジの丘

 
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  3日間歩いて来た稜線とのお別れ地点に到着です。

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  稜線との分岐地点、3日間歩いてきた稜線ともここでお別れです。

 

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  最後の富士山

 

   思えば3日間ずっと近くで富士山を見ながら歩いてきました。
 数日間これほど近くから見ながら歩いたのは初めてです。しかも西側から見ているので、山肌を汚くズタズタにしている登山道沿いの山小屋群が見えないのも良いです。

 改めて富士山は見る山だなあと思いました。
   

 しばらく眺めて最後に 「また来るぞ」 と決めて畑薙ダムに下り始めました。
   

  数分で茶臼小屋を過ぎると樹林帯に入ります。初めは唐松白樺シラビソの森からドングリのたくさん落ちている広葉樹林を一気に下って、途中クマを目撃するハプニングもありましたが横窪沢小屋へ下りました。

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  横窪沢小屋から上河内岳

 

  小屋から対岸に渡って一旦少し登ってから今度はウソッコ沢小屋に向かって一気に急な登山道をジグザグに下ります(この部分急過ぎ、登りたくはないなぁ)。
 ウソッコ沢からは沢沿いに下って、この山行の最後にふさわしい?「ヤレヤレ峠」を過ぎて畑薙大吊橋を渡って畑薙ダムに着きました。

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 ヤレヤレ峠

 
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  畑薙ダムからは少し下ったところにある赤石温泉「白樺荘」に入って帰りました。

   

   今回3日間の久しぶりの南アルプス南部は、本当に天候に恵まれ最高の山行でした。
ただただ天気に感謝です。
  また初日は4人、2.3日目は1人も会わず静かな山行を楽しめました。それにも感謝です。
   

 

 聖平小屋(5:45)~上河内岳(7:00~7:15)~稜線分岐(8:05~8:15)~
畑薙ダム(10:15)
   

 

  今まで南アルプス南部は交通の便が悪く「遠い」と言うイメージあり、中々足が向きませんでした。(久しぶりに来たけどやっぱり遠かった)

  ただ天気が良かったこともあるけど予想以上良かったです。稜線の山はアップダウンが大きいせいで、一つ一つの山が大きく立派で眺めるのには良いです。(歩くには大変だけど)

  また北アルプスは縦走してもテントサイトに水場がなく小屋で買わなければならない場所が多いのに比べ、ここは避難小屋以外は水場がしっかりあります。

  あと常に近くにいつも富士山を見ながら歩けるのも良いです。

  ただ気になることもありました。稜線から谷底まで大規模に土砂崩れを起こしている場所がたくさんありました。あと数十年経つと地形が変わって登山道も歩けなくなる場所ができてしまうような気がします。

  いずれにしても南アルプス南部すっかり気に入りました。

  今度は椹島~荒川岳~塩見岳~二軒小屋ロッジの周回コースや、まさに南アルプス南部の展望台とも言うべき場所にある笊ケ岳にも登ってみたいなぁ。

 

南ア南部・・・2日目(荒川小屋~聖平小屋)

  5時起床、富士山は見えるものの東の空は曇天、南ア上空は雲っているものの雲は薄く日が高くなるにつれ晴れてきそうです。

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 6時半出発、幸い昨日吹いていた強風はかなり弱まっていました。まずは赤石岳への登りです。赤石岳への登山道は北面にあってかなり雪が着いていて、凍っていないかちょっと心配です。

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  幸い登山道は雪で覆われていたものの凍っているほどではなく、場所を選んで慎重に歩けば問題ありませんでした。そして8時前に山頂に到着しました。

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 荒川岳と南ア北部方面

 
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 中央アルプス

 
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 赤岳避難小屋

 

  赤石岳から見ると聖岳は非常に近いです。ただ聖岳への稜線は大きく「コ」の字のように迂回しています。しかも途中には3つの顕著なピークがあります。
 南アルプスの稜線はアップダウンが大きいと言われますが、まさにそれを言い表したような稜線です。

 少し休んだ後、まずは百間洞山の家を目指します。「まだ下るの?」と言いたくなるぐらい下ってようやく小屋に着きました。ここからすぐ大沢岳への登りが始まります。不安定な石の積み重なったような登山道をジグザグに登り山頂に着きます。
 

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大沢岳山頂から聖岳

 

 
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 荒川岳方面

 

  
  
  大沢岳に着くころより晴れてきました。ここで昼食は半分食べて、次のピーク中盛丸山、兎岳を目指します。

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 中盛丸山?

 

 
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 兎岳山頂

 

  そして今日最後のピーク、聖岳への登りです。

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  兎岳から見た聖岳

 

 
  聖岳への登りは初め不安定に岩が積み重なったような急な登山道で、高度を稼ぎます。その後いくつも山頂のように見える場所に「またさきか!」と騙されながら山頂に着きました。

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  山頂はすっかり空も晴れ上がり、まさに大展望が待っていました。

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 光岳方面
 
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 上河内岳と真下に聖平小屋

 

  風もすっかりなくなり聖平小屋も眼下に見え時間に余裕があるので、ここで大休止を取ることにしました。コーヒーを沸かして残りの昼食を食べながらゆっくりして、そして1時間ほどのんびりして聖平小屋に向かいました。

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 小聖岳から聖岳を見上げる

 

  
  
  聖岳からの下りは初め滑りやすい砂礫の急斜面を下って、稜線に出て少し歩くと聖平小屋に着きました。

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  聖平小屋の冬季小屋は本館の隣にあり、昨秋に建て直しをしたようでまだ木の香りのするきれいで小屋でした。昨日の荒川小屋のイメージがあったので驚きました。しかも水場もすぐ近くにドボドボ流れていました。
  まだ時間があるのでシュラフを干したりして時間をつぶし、暗くなるのを待って夕食を取って7時過ぎにシュラフに入りました。

 

 

 荒川小屋(6:30)~赤石岳(7:55~8:05)~聖岳(12:35~1:30)~聖平小屋
(2:30)

南ア南部・・・1日目(椹島~荒川小屋)

  初め南ア南部には9月の初めの連休に行くつもりでしたが、直前の天気予報が「晴れ雨雨」と最悪、結局中止しました。ところが初日の晴れの日、日帰りで山に行って帰って天気予報を見ると、「雨雨」が「晴れ晴れ」に変更されているではありませんか!、見事にやられました。
 今回はそのリベンジです。

「1日目・・・椹島~千枚小屋~荒川岳~荒川小屋」

  前日の夜畑薙ダムについて仮眠、朝送迎バスで椹島に入り9時に歩き始めました。この周辺も紅葉は遅れていて、やっと色付き始めたと言ったところでした。

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  登山道は広葉樹林の中で、登山道にはたくさんの「どんぐり」の落ちています。以前違う山で今年本州は大きい台風があまり接近しなかったので、「どんぐり」が豊作だと言うのを聞いたことがありました。まさにそんな感じです。

 樹林はやがてシラビソやブナに変わり見晴台に到着。

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  天気は快晴、止まっているとちょっと肌寒い程度なので、まさに絶好の登山日和です。登山道はカラマツとシラカバの樹林帯に変わりますが、シラカバの紅葉はピークを超えていて落葉が始まっていて、森の中にも日が差し込んで明るく気持ち良い登山道です。そしてやっと千枚小屋に到着しました。

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  千枚小屋は丁度森林限界にあって富士山を初め赤石岳が目の前に見える絶好の場所にありました。休憩取った後水を補給して千枚岳を目指しました。ここからは今までの樹林帯の中と打って変わって展望の開けた稜線歩きです。

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  ただ冷たい強風が吹き始めました。立ち止まっていると寒くて仕方ないので千枚岳はそのまま素通りし、荒川岳を目指しました。荒川岳が近づくと登山道は数センチの雪で覆われ始めましたが、氷化しているわけではないので歩くには問題ありません。

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  やがて今回の最高地点荒川岳に到着しました。

 山頂は快晴の中まさに360度大展望です。目の前に赤石岳や富士山、北には塩見仙丈間ノ岳、西に中ア御岳、そして先週登った北アはもう真っ白です。

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  ただ強風で寒くて休んでいられません。写真だけ撮ってそそくさと出発しました。中岳避難小屋の影で少し休憩を取って、荒川小屋を目指しました。小屋への下りは稜線を離れたので日陰になりましたが、風は当たらなくなり助かりました。初めザレた急斜面を下ったあと山腹をトラバース気味に下って荒川小屋に4時前に着きました。
  小屋は稜線から少し東側に下った西風の当たらない目の前に富士山の見える場所にありました。

 冬季小屋は本館の下にありました。古い隙間風の入る小屋でちょっとがっかりしましたが、水場はすぐ横にありドバドバ流れていたので助かりました。

 誰もいないだろうと思っていた小屋には先着の女性の方が1人いました。おしゃべりをしながら夜飯を取って、その後も話をして時間をつぶし8時シュラフに入りました。

 

 

  椹島(8:50)~千枚小屋(12:40~13:00)~荒川岳(14:25)~荒川小屋~
(15:50)

 
   

ニューテント

  先日新しい1人用の軽量テントを手に入れました。

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  買ったのはODBOXとモンベルが共同開発した「UL-UNO」

  このテント、テントと言うよりツエルトと言った感じで、ツエルトの中に2本のポールが十字に入って自立する構造。生地もツエルトに使う薄い生地でフライもありません。ただ重さはたったの760gです。
 

  早速先日の穂槍縦走で南岳小屋のキャンプサイトで使ったのですが予想以上に快適でした。

  テントサイトは下が岩なのでペグや張り綱でテントを固定せず、内側の風上側の2隅に石を置いただけだったけど、設営に掛かった時間はわずか5分。
 石が元々積んであった場所に張ったのですが、夜結構風が出たにも関わらずそれで十分でした。
 

  正直生地や構造を考えると雨の時は使いたくありません。なので雷雲が発生しやすい夏山シーズンは、ちょっと使うのを考えちゃうけど、比較的天気が安定していて「今回は降らない!」と確信できるような時はこれで十分です。
 

 
  「今年は日帰り登山が多かったけど、来年はもっとテントを使って長い縦走をしたいなぁ、もちろん天気に恵まれてこのテントで。」

 

  

  穂槍の後、栂海新道にも持って行ったけど、小屋まで行っちゃったので使わずじまい、ちょっと残念だけど夜半の雨が降ったので小屋まで来て良かった。

 
  

 

栂海新道、紅葉真っ盛り

  栂海新道は以前から行って見たいコースでした。白馬岳から行けば標高差2,932mの超ロング行程の下りでゴールは「海」の海抜0m。それだけでも日本では他に類を見ない魅力です。
  当初9月に行くつもりでしたが、夏の暑さが続きとても標高0mまでの登山道など行く気もせず、今回になってしまいました。ただ10月中旬と言えば白馬岳などはいつ雪が降ってもおかしくない時期、今回が今シーズン最後のチャンスと思って計画しました。

  先週朝日小屋が閉鎖して小屋のテント場に行っても「水」が手に入らないので、今回は朝日岳を越えて適当な所でテント泊(多分黒岩山付近かなぁ)と言うことで考えてました。

  

「1日目」

 前夜白馬八方の駐車場に着き仮眠し早朝猿倉を出発しました。いつもならこの付近は紅葉真っ盛りのはずですが、今年はやっと色付き始めたばかりでした。

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  白馬尻までの紅葉はまだまだ、わずかに赤くなるのが早い蔦が赤くなり始めてました。

 

  
  
大雪渓は何度か来ていますが秋の時期は初めてだったので、どれぐらいの大きさになっているか興味がありました。

 

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  さすがの大雪渓も小さくなっていました。
 

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 しかもクレバスがあちこちに開きずっとは登って行けません。雪渓上も落石に覆われ汚いです。 

 

 大雪渓の上部は雲に覆われて見えなくなっていました。毎年のように落石事故のある場所なので、正直あまり良い気分ではありません。足元と上部をキョロキョロ見ながら足早に登りました。

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  雪渓上部から下部を見下ろす
 

 

  2,000m付近から上は完全に雲に入り視界は数10メートル、時たま霧雨もある寒い最悪のコンデイション、黙々と登るだけです。
  夏の避難小屋付近まで登ると落石の心配は無くなりますが、大きく崩壊が進んでいる杓子岳の斜面を見ると、やっぱりガスっている時は登りたくありません。
 霧雨と寒さから逃れるように白馬山荘に入って一休み、小屋の人の話だと朝日岳までの水場はあまり信用できないとのことなので、ここで水を補給しました。

  天気は相変わらずで稜線で出たので風も強くなりました。山頂も素通りし正直栂池に下りちゃおうかと思ったほどでした。
 

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 山頂です。
 

 

  雪倉岳を過ぎると地形的に風が無くなったので助かりましたが、天気は相変わらずです。
 

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 天気が良ければ紅葉がきれいそうです。
 

 

 ところが朝日岳直下になると見る見る上空に青空が広がってきました。
 

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 朝日岳山頂直下

  

  そして朝日岳山頂に着くと快晴に近い青空になり、朝日岳から北側は視界も日本海の向こうに能登半島まで見える見事な天気になってくれました。

 「帰らないで良かった~~」
 

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  そしてこれから向かう栂海新道方面にはみごとな紅葉が広がっていました。

  

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  直前までガスの中だったこと、ここの紅葉がここまできれいとは予想してなかったこと、ここまで「寒いなぁ」「帰ろうかなぁ」など後ろ向きな気分だったことから、一気にやる気復活です。

  ここからの紅葉の登山道はまさに圧巻でした。歩いて行くと次々現れる新たな紅葉の景色は全く期待を裏切らず、「この先どんな景色なんだろう」と先に進むのが楽しくて仕方がない景色が続きました。

  

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  それにしても写真取るの下手だなぁ
 

 

  正直「朝日岳から先は樹林帯に入ってしまうのかな」、と思っていただけにこの紅葉にはビックリでした。
 広く平らな尾根上に登山道が高層湿原の間を縫うように伸びています。この超ロングな登山道の「長さ」を全く感じさせず快適に進んで行きました。

 予想以上に早く進み、当初「この付近でテント泊かなぁ」と思っていた黒岩山手前で栂海小屋まで十分明るいうちに着きそうなので、小屋まで行くことに決めました。

 

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 黒岩山先の稜線

 

 
 
 
  黒岩山からの登山道は顕著な稜線上になります。ただ低灌木帯なので視界は良く、相変わらず紅葉はきれいです。
 

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 一番遠い台形の山(犬ケ岳)の右側の肩に小屋があります。ここから見ると小屋は遠いです。

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 そして相変わらず紅葉はきれいです。

 
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  小屋が近づくと遠くに剣岳が見えました。
   

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 そして栂海小屋に4時過ぎ到着

 

  小屋は山頂直下にありきれいです。東側に開けた場所にあり、小屋の中で夕暮れを眺めながらのんびり夕食を取って、7時過ぎにシュラフに入りました。

  

 

 「2日目」

 明け方降っていた雨も出発直前に上がりましたが、相変わらずガスの中です。暗いうちに食事とパッキングを済ませ、5時45分に出発しました。

 登山道はいきなり急な下り坂で始まり、ブナなどの広葉樹林の中に入りました。途中山ブドウなどをクマや猿などが食べた残骸があちこちにありました。
 栂海新道での一番大きな登りで白鳥山に到着、この付近からようやく雲が薄くなり始め明るくなってきました。
 坂田峠で今山行初めて登山者に会い少し立ち話をして、再び日本海に向かって進みました。登山道は終了点の国道までずっと広葉樹林に覆われていました。

 そして
   

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 ゴール直前からの日本海

 

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 国道の出た所の登山道入口

 

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 ゴールの日本海

 

  ゴールの日本海に10時前に国道に到着しました。それにしても

「長かった~~~」 「でも楽しかった~~~」

 このあと歩道の無い国道を1時間弱歩いて親不知駅に着いて糸魚川経由で白馬に1時半に着きました。

 

  

 

  念願の栂海新道は予想以上に良かったです。

 朝日岳から黒岩山までの高層湿原を縫うように進む登山道、黒岩山から小屋までの景色の良い稜線歩き、小屋から海岸までの広葉樹林帯の登山道、そして全コースに渡る紅葉と、朝日峠までの悪天を差し引いても今シーズン有数の「会心の山行」でした。

 「また秋に来たいなぁ」、そして 「今度来るときはできればもっと南から来れれば良いなぁ」

 

 最後にこの長くすばらしい栂海新道を作り維持管理している「さわがに山岳会」の方々に、感謝いたします。

 

 

 

1日目
 猿倉(6:00)~白馬山荘(8:50~9:10)~雪倉岳(10:40)~
朝日岳(12:45~13:00)~黒岩山(14:50)~栂海小屋(16:25)

2日目
 栂海小屋(5:45)~白鳥山(7:35)~国道(9:50)~親不知駅(10:40)

 

 

 

紅葉の穂高~槍縦走

  久しぶりに涸沢の紅葉とまだ見たことのない槍沢の紅葉を見に、穂高から槍への縦走に行くことにしました。
 ただ平年なら紅葉のピークの時期ですが、今年は気温が高いので残念ながら紅葉が1週間ほど遅れていて、まだ紅葉が進んでいないようです。

(1日目)

  前夜沢渡の駐車場に着き車駐泊、早朝のバスで6時前に上高地に入りました。

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  まだ6時前だと言うのに上高地は登山者でごった返していました。おそらくこの半分は紅葉を見に涸沢に行くと思うとゾッとします。しかもまだまだ入ってきます。

  この大軍団に巻き込まれたくないのでトットと出発しました。昨夜かなり寝たので体調が良く明神徳沢横尾と快調に進みました。

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 明神はすでに満員状態

 

  

 

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  徳沢もすでにたくさんのテントが張られていました。

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  本谷橋を過ぎたぐらいから少しずつ黄色く色づいてきましたが、赤はまだほとんどありません。

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 涸沢下の左岸の「黄色」がきれいでした。

 

 
 涸沢ヒュッテ下のナナカマドはまだ残念ながらまだ青々してました。
 
 そして涸沢ヒュッテに到着、涸沢全体を見ても「赤」はまだこれからと言った感じです。かろうじてヒュッテのテラスの横の木が赤くなっていました。

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  ヒュッテのテラスはすでに満員でした。まだこれから上高地の大軍団がぞくぞく上がって来て、今日小屋は超満杯状態の混み方になるはずです。
 この時期の涸沢は涸沢が最終目的地の人が多く、まだ9時だと言うのにくつろぎモードの人がたくさんいて、またすでにビールを飲んでいる人もたくさんいます。

  昼飯を半分食べて稜線に向けて出発しました。

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 ザイテングラード下部から見た涸沢ヒュッテ周辺はまだ紅葉よりテントの方が鮮やかです。

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  涸沢槍をバックに紅葉がきれいでした。

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  前穂高と北尾根

 

 稜線に着くころからみるみる青空が広がってきました。穂高岳山荘横にザックを置いてカメラだけ持って奥穂高岳を往復することにしました。

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  穂高岳山荘から見た常念岳

 
 
  奥穂高岳山頂からは薬師白馬など北アルプスはおろか、妙高白山八ヶ岳富士山など一望できるほど見事に晴れ渡って

 まさに 「秋晴れ~」 って感じです。
 

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  奥穂高山頂

 

 
  山頂で展望を楽しんで山荘に戻り北穂高岳をめざしました。北穂高までの登山道は主に西側にあって笠ケ岳や白山そして滝谷を見下ろしながら進みます。
 久々に滝谷を見下ろしながら歩きましたが(何度か歩いているけど滝谷はガスっていることが多い)、「よくこんなガレガレの所を登ってたなぁ」って感じです。

 途中クサリ場のすれ違いと山頂直下でヘリ待ちで多少時間がかかったものの、1時半過ぎに北穂高岳到着。
 

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  北穂高山頂

 

 

 
 
   山頂で昼食の残りを食べてキレットに下って行きました。この時間で下り始める人はほとんどいないので、問題は槍方面から来る人とのすれ違いがスムーズに行くことを望むだけです。
  キレットを下り始めると西側からガスが出てきて北穂や南岳を包んで来てしまいました。

「なんだよ、夕焼けが見えね~じゃね~かよ~」

 と、ちょっとがっかりしながら進みました。
 

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   さらに北穂を下りながら見ていると、先ほどから長谷川ピークにいる人が全然動きません。

「なんだよ、こんなところで渋滞待ちかぁ~」

とさらに不安に・・・。

  長谷川ピークの手前ですれ違いに少し待ちがあったものの、まぁ順調に進み南岳の登りも見え目ほど長くなく南岳小屋に4時前に到着しました。
 着いたらガスっていたのはキレットの西側だけで、それ以外はすべて晴れていました。「良かった~。」

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  今日はここ3,000mの(性格には2,950)テント泊です。石が積んであって西風が避けられる場所にテントを張ってコーヒーを飲みながら日没待ちをしました。

 そして

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 笠ケ岳と白山の間に日没です。

 

 
 
  
   「来て良かった~~」
 
 って感じです。

 日が落ちると急激に気温が下がり、シュラフに足を突っ込んで飯を食べ終わると後は寝るだけでした。

(2日目)

 途中何度か起きたもののほぼ熟睡し5時前に起床。外を見ると全天の星空、

「よっしゃ、今日も晴れ、日の出も見れるぞ」

と起きてシュラフから上半身を出すと予想以上の寒さ、「寒い~~」 と思いながら、とりあえずライトを点けるとテントがキラキラしていて、よく見ると内側が全面凍っていました。さすがにビックリしたものの、コンロを点ける前に静かにタオルで拭いて、それからコンロを点けて食事を取りました。

 そして

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  そそくさとパッキングをして6時に出発、槍までの稜線は昨日までと違って穏やかな登山道で「3,000mの稜線歩き」と言った感じです。
  

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  いつ槍に登りに行っても、槍を正面に見ながら槍にだんだん近づいて行くのは良いものです。

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  そして肩の小屋にザックを置いて山頂を往復しました。山頂は昨日に引き続き秋晴れで展望は最高!

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 山頂で20分ほど休んで後は下りるだけです。

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  何度も槍を振り返りながら快調に槍沢を下りました。途中部分的に紅葉しているところはありましたが全体的にはまだまだでした。

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   徳沢まで下ってくると、もう完全に観光地です。観光客の中を上高地まで下りバスで沢渡に戻って帰りました。

 

 

 

  今回は最高の天気の2日間でした。涸沢に着いたときに一瞬雲が張ったものの、それ以外はずっと秋晴れで、最高の日没と日の出も見ることができました。これで紅葉真っ只中だったらなんて言ったら贅沢です。北アルプスで2日間もこれほどきれいに晴れて遠くまで見渡せたのは始めてかもしれません。

 
 今年は日帰り登山が多かったのですが、やっぱり稜線の縦走は楽しいです。
 
来年はもっと長い縦走をしたいなぁ。

 また久々の日帰りじゃない単独の山だったのですが、致命的な忘れ物は無かったのですが、「あ、あれ持って来るの忘れた」と言う細かな忘れ物が多かったです。ちょっとチエックしておかないと。

 

 

 

1日目
  上高地(5:55)~横尾(7:25)~涸沢(8:55~9:15)~穂高岳山荘(10:40)~
奥穂高岳~穂高岳山荘(11:40)~北穂高岳(13:40~13:50)~南岳山荘(15:40)

2日目
   南岳山荘(6:00)~槍ヶ岳(7:30~7:45)~徳沢(11:00~11:20)~
上高地(12:20)

  

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